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自然の恵み旬食材

ここ函館・道南は、大きな半島地形が生み出す食材の宝庫。
海の恵み、山の恵み、そして畑の恵みが盛りだくさん。

土の力と熟成が生み出す驚異の糖度

かぼちゃ「くりりん」

かぼちゃ「くりりん」

函館近郊の秀峰、駒ヶ岳の裾野に広がる火山灰地では、かぼちゃ栽培が盛ん。みやこ南瓜などの品種を中心に、広く出荷されています。そんな中、森町駒ヶ岳地区にあるみよい農園では「くりりん」という品種を手がけ、有機栽培を行っています。

生態系の力を最大限生かす自然栽培

みよい農園での栽培の特徴は、海のミネラルを取り入れ、生態系の力を最大限に生かしていること。畑の耕起は最小限にし、森の中に近い状態の土にすることで、微生物の育成環境を整え、作物の成長に必要な栄養分を適切に土のなかにつくり出す環境ができます。また、間近にある噴火湾では、特産のホタテの養殖で出荷時に出る貝の付着物が大量に廃棄されますが、これを海のミネラル分として畑に取り入れるため、堆肥化を積極的に進めてきました。試行錯誤による土壌作りの結果、本来は連作が不可能とされるかぼちゃですが、数十年にわたって同じ畑での栽培が可能になりました。

熟成させることで、かぼちゃ本来の甘さを最大限に

初秋に収穫されたかぼちゃは、黒いシートで覆われて日中の温度が40℃を上回るビニールハウス内で、2週間貯蔵されます。昼間と夜間の温度差をより大きくすることで、かぼちゃのデンプン質の糖化分解が進み、糖度が増します。みよい農園では、メロンにも匹敵する糖度17~18度以上で出荷。ここからさらに、ホクホク感とのバランスが取れる糖度20度のものを厳選し、「くりりんプレミアム」として出荷しています。

六次産業化にも意欲

今や全国で開催される北海道物産展などで、ひときわ高い人気を誇る「くりりん」ですが、みよい農園では生産や加工、流通、販売までを自社で手がける六次産業化への取り組みにも積極的です。「有機かぼちゃペースト」は、小売りでも人気のほか、製菓材料の卸業者を介して全国の菓子店へ。著名な和洋菓子の専門店でも使われています。また、天ぷらや素揚げ用のスライスは居酒屋チェーンなどとの取り引きもあり、好評を得ています。

生産者から

日本一のかぼちゃ作りを目指してきました

明井 清治

明井 清治さん

みよい農園

日本一のかぼちゃ作りを目指してきました

親から畑を受け継いだときに、この地で日本一のかぼちゃを作ろうと決意し、畑での作業とともに、土壌や作物の研究にも没頭してきました。無農薬・無化学肥料での栽培を試行錯誤しながら突き詰めて、いろいろな分野の人たちのアドバイスももらって行き着いたのが、現在の微生物農法です。「有機JAS認証」をいち早く取得するなど、安心・安全のニーズにもかなうものを追求し続けてきました。収穫期には直売店を開設しており、近隣の方であれば、手頃にくりりんかぼちゃをお買い求めいただけます。食べ方のおすすめはスライスの素揚げや天ぷら。揚げてもデンプン質がしっかり残るので、ほくほくした食感とくりりんならではの甘みを味わってもらえると思います。

活火山・駒ヶ岳を間近に望む、みよい農園の畑。見渡せるかぎり、一面にかぼちゃの畑が広がります。

活火山・駒ヶ岳を間近に望む、みよい農園の畑。見渡せるかぎり、一面にかぼちゃの畑が広がります。

収穫されたかぼちゃはハウス内に2週間貯蔵され、昼夜の温度差によって熟成し、糖度を増します。

収穫されたかぼちゃはハウス内に2週間貯蔵され、昼夜の温度差によって熟成し、糖度を増します。

完熟のくりりんの切り口。みよい農園のかぼちゃはペーストにしても、「青臭みの無い南瓜本来の風味が強い」と高評価で、「みよい農園のかぼちゃ」を冠にした多彩なスイーツが販売されています。

完熟のくりりんの切り口。みよい農園のかぼちゃはペーストにしても、「青臭みの無い南瓜本来の風味が強い」と高評価で、「みよい農園のかぼちゃ」を冠にした多彩なスイーツが販売されています。

かぼちゃ「くりりん」について

産地
森町
収穫期
8月上旬~9月
生産者
みよい農園
所在地
北海道茅部郡森町字駒ケ岳589-3
電話番号
01374-5-2345
みよい農園 公式ウェブ
http://miyoi.jp
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