料理人が作る私の函館料理
Hakodate Dining 備後屋
大友 晴広
白かぶのローストとアサリのマリニエール

春一番の畑の幸に、潮の香りを添えて
函館に春の訪れを告げる根菜、白かぶを主役に据えた一皿です。函館近郊の七飯町で収穫された白かぶを丸ごと蒸し煮に。さらに一時間かけてオーブンでじっくりとローストすることで、表面や茎は香ばしく、中にはみずみずしさがしっかりと残り、かぶの甘みがじわりと広がります。主役にさらなる味わいを添えるのは、こちらも春が旬の、身が肥えたアサリのマリニエール。マリニエールとは、魚介を白ワインで蒸した、船乗りに由来する料理です。アサリのスープは、潮の香りを心地よく感じさせ、海を間近に望む畑で育った白かぶにぴったりの料理が出来ました。
提供時期:4月~6月(入荷状況による)、コース料理およびアラカルトで
取材時期:2020年5月
隠れ家風のモダン居酒屋から発信する、気軽に楽しめるフランス料理
大友 晴広
Hakodate Dining 備後屋
フランス料理 日本料理
函館生まれ。高校卒業後、函館短期大学付設調理製菓専門学校へ。函館「ラ・メゾン・ドゥ・カンパーニュ」で村井貞夫シェフの元、本格フランス料理の道を志しました。「ル・クリマ函館」を経て、札幌「エルムガーデン」では一転、和食中心に修業を積んで帰郷。2017年からは「Hakodate Dining 備後屋」で店長を務めます。「楽しく料理をしたい!」がモットー。和食と日本酒が中心の隠れ家的要素を持つ居酒屋で、和洋の垣根を越えて、気張らず、楽しく食べてもらえるフランス料理の追及は続きます。
大友 晴広のもう一皿「カスベのポシェ 白ワインソース」

カスベとはエイのこと。太い軟骨までコリコリと食べられる食材で、北海道では、煮魚や唐揚げとしてよく家庭の食卓に上ります。この一皿を印象付けるのは「香り」。アスパラの外皮を加えてポシェ(沸騰寸前の温度で茹でる)した大ぶりなカスベの身に、コリアンダーやカルダモンなどスパイスを効かせた白ワインソースが加わることで、食欲を誘う香りを醸し出します。和食のイメージが強いカスベが、たちまち洋風の一皿に。大友流のアレンジが際立つ「居酒屋風フレンチ」です。
提供時期:通年(入荷状況による)、コース料理およびアラカルトで
取材時期:2020年5月

新型コロナウイルスの影響で
休業・営業時間変更の場合があります
休業・営業時間変更の場合があります
Hakodate Dining 備後屋
- 所在地
- 函館市本町28-15
- 電話番号
- 0138-31-5555
- 営業時間
- 日~木曜日17:30~24:00(LO23:00)、金・土曜日17:30~25:00(LO24:00)
- 定休日
- 日曜日(日曜日が祝前日の場合は月曜日)、12/31~1/1、春の大型連休最終日とその翌日
- アクセス
- 「五稜郭公園前」電停 徒歩4分
- 公式HP
- 居酒屋 Hakodate Dining 備後屋