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この街で出会う飲食店、料理人、小売店、食材案内

料理人・パン職人の卵に聞く

料理人への道は「学ぶ」ことから始まる
料理を学ぶことから食の世界が広がる

函館には、調理や製菓を学べる専門学校があることをご存じですか。
そこに通う料理人の卵である学生4名に、「なぜ料理の道に進もうと思ったのか」や、学校での生活、将来の目標についてインタビューしました。

協力:函館短期大学付設調理製菓専門学校

調理師科 辻村 侑大(つじむら ゆうた)さん

辻村 侑大(つじむら ゆうた)さんの写真

私は、板前になって実家の寿司屋を継ぐために専門学校で学んでいます。実家は青森なので、東北の調理師学校に進むか函館に行くかで迷いましたが、生徒数が少ないほうがしっかり学べるのではと思い、函館を選びました。期待していた通り、マンツーマンに近い形で教員や講師から丁寧な指導を受けることができ、函館で学んで良かったと思っています。

学校からアルバイト先として紹介してもらった函館の寿司店でも、多くのことを学んでいます。新鮮な食材をそのまま握るだけでなく、酢でしめる、火を入れるなど、どの食材に対しても「ひと仕事する」ことはとても勉強になっています。実家の寿司店とは違うことばかりで、すべてが新鮮な体験です。いずれは父と一緒に板場に立つことを目標に、卒業後も今の店でさらに修業を重ねていきたいと思います。


調理師科 米塚 将伍(よねつか しょうご)さん

米塚 将伍(よねつか しょうご)さんの写真

週に1、2回はホテルや飲食店の料理長などの外部講師による実習があり、現場で培われた技術などを詳しく教えてもらえます。私は和洋どちらの道に進もうか迷っていましたが、割烹料理店の料理長が講師を務める授業で、日本料理の奥深さや食材を余さず使う精神などに触れ、和食の道に進もうと決めました。伝統的な技法で作る和食がある一方で、洋食の技術を取り入れた「現代和食」もあり、自分の考え次第で様々な料理が作れることにも魅かれました。

今は割烹料理店でアルバイトをしており、卒業後もそのまま就職して修業を積みます。料理の世界は奥深く、幅広い層のお客さんに好まれる味付けや、良い雰囲気で食事してもらうための接客など、多くのことを教わっています。今後は料理人のコンテストなどで賞を取れるように技術を磨き、ゆくゆくは自分の料理でお客さんを楽しませる店を開けたらと思っています。


調理師科 本井 颯(もとい はやて)さん

本井 颯(もとい はやて)さんの写真

祖父母から野菜や魚をもらうことが多く、どうすればよりおいしく食べられるかを考えるのが好きでした。学校の実習を通して、この地域にある肉・魚・野菜により一層目を向けるようになりました。今まで深く知らなかった食材にふれて、どんな調理に向いているのだろうと考えるのが楽しいです。

プライベートでも、様々な食材を使って自分なりにアレンジを加えた料理を作ることに取り組んでいます。基本の味は作れるようになりましたが、これが自分の味だと胸を張れる会心の作はまだ生まれていません。でも、その体験がいつか実を結ぶと信じて、これからも続けていこうと思います。

学校では、自分で料理を作って自分で食べていた時には気付かなかった、食べる人への思いやりを持って料理することの大切さも教わりました。卒業後は市内の飲食店への就職が決まっていますが、いつかは地元の今金町で店を開くことが目標です。今までお世話になった人たちに、料理を振る舞って恩返しをしたいと思っています。


製菓衛生師科 佐々木 愛美(ささき あみ)さん

佐々木 愛美(ささき あみ)さんの写真

高校の実習で製菓の楽しさに触れ、しっかり学んでみたいと専門学校に進みました。特に洋菓子に興味を持っていましたが、実習で何度もパンを扱っているうちに、パン作りにやりがいを感じるようになりました。パンは生地の扱い方のちょっとした違いで加工しやすさが変わったり、窯に入れるときに少し指が触れてしまっただけで焼き上がりの形が崩れてしまったりと、とても繊細です。その分、きれいに焼き上がった時の達成感もひとしお。パン作りに出会えたので、洋菓子・和菓子・パンの3つの分野が一通り学べる製菓衛生師科に進んでよかったと実感しています。

卒業後は、母親が好きな地元のパン屋に就職します。海と山に囲まれ、食材にも恵まれた函館が好きなので、その食材を活かしたお菓子やパンを作ることが将来の夢です。