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自然の恵み旬食材

ここ函館・道南は、大きな半島地形が生み出す食材の宝庫。
海の恵み、山の恵み、そして畑の恵みが盛りだくさん。

甘みとしっかりとした肉質が全国で人気

長ネギ

長ネギ

初夏から雪が降る直前まで収穫できる優良食材

北海道南部、渡島半島の南東部に位置する北斗市は、函館平野の肥沃な大地と温暖な気候から、野菜の一大産地として知られます。「北海道水田発祥の地」として明治の開拓使の時代から稲作が盛んで、現在は米以外にも数多くの野菜が栽培されています。そんな北斗市で初夏から11月上旬にかけて収穫される長ネギは、麺類の薬味用や鍋物の具材としてどの時期にも需要があり、全国に向けて出荷されています。

弾力と重みが良質な長ネギの証拠

長ネギにはさまざまな品種があり、その土地の気候風土などに合わせて地域ごとに推奨品種が定められます。北斗市では現在、主にハウス栽培では「北の匠」と露地栽培では「ホワイトソード」と「関羽」という品種を栽培しています。2月末にはハウス栽培の定植を始め、6月中旬から7月にかけて収穫します。続いて露地栽培の定植を行い、7月末から11月中旬までほぼ途切れずに収穫が続きます。どちらも太みが出て揃いが良い点が特徴で、「北の匠」は肉質の柔らかさとジューシーさ、「ホワイトソード」と「関羽」は煮物や焼物に合う甘みとどっしりした肉質が魅力。おいしい長ネギには「白い部分にハリと弾力があり、持った時にずっしりとした重みを感じる」という特徴がありますが、北斗市産の長ネギはまさにこの条件を満たしています。

地域の努力が支える道内生産量第1位のブランド

北斗市の長ネギは、七飯町や厚沢部町など函館市周辺の産地からなる共通ブランド「函館育ち」として関東・関西方面を中心に出荷されており、他の産地と合わせた総出荷量は多いときは1日で2万ケースにも上ります。こうして生産量・出荷量ともに道内1位のブランドとして君臨する「函館育ち」の価値を守るため、地域の生産者と農協は「高水準の商品を作り続ける」という課題に一丸となって取り組んできました。常にこの土地に適した品種の検証や試験を重ね、その年の天候や病害の流行を予測して対策を立てる体制も確立されています。北斗市では現在、100人以上の生産者が、常に高い品質の長ネギを全国に安定供給するために日々奮闘を続けています。

生産者から

地域ブランドを担う責任

長谷山 俊文

長谷山 俊文さん

北斗市 農業

地域ブランドを担う責任

私はもともとサラリーマンで、長ネギを生産する農家に嫁いだ妹の手伝いに行ったのがきっかけで、未経験の状態から新規就農しました。長ネギ栽培のノウハウはすべて伝授してもらい、その通りにやってみるところから始めましたが、本格的に農業に関わっていくうちに「サラリーマン時代よりも楽しい」との実感が得られるようになりました。「函館育ち」はこの地域の生産者がみんなで作り上げたブランドなので、品質管理などには強い責任を感じています。「まずはみんなと同じものを作れるように努力する」を目標に10年やってきて、やっと人並みに作れるようになったと思う一方で、「まだまだこれからだな」との思いもあります。今後も工夫を重ね、さらに品質の良い長ネギを作れるように努力を続けていきたいと思います。

北海道新幹線の高架にほど近い田園地帯で作られている長ネギ。

北海道新幹線の高架にほど近い田園地帯で作られている長ネギ。

専用の収穫機で長ネギを畑から掘り取り、土を落とす作業を行い、収容までをひとつの工程で行います。

専用の収穫機で長ネギを畑から掘り取り、土を落とす作業を行い、収容までをひとつの工程で行います。

畑で掘り取った長ネギには細かい根が多く付いているため、これをはさみで切り落とします。

畑で掘り取った長ネギには細かい根が多く付いているため、これをはさみで切り落とします。

空気圧で皮をむく専用の機械を使い、収穫した長ネギの皮をむきます。

空気圧で皮をむく専用の機械を使い、収穫した長ネギの皮をむきます。

以前は3本1束で販売されていた長ネギ。家族の少人数化により、鮮度の良いうちに使い切れる量だけを求めるニーズが高まったことから、現在は用途に合わせて2本1束やバラの規格でも出荷しています。

以前は3本1束で販売されていた長ネギ。家族の少人数化により、鮮度の良いうちに使い切れる量だけを求めるニーズが高まったことから、現在は用途に合わせて2本1束やバラの規格でも出荷しています。

長ネギについて

主な産地
北斗市・七飯町
収穫時期
6月中旬~11月上旬
代表的な生産者
新函館農業協同組合
所在地
北斗市本町1丁目1番21号
電話番号
0138-77-7770
関連リンク
新函館農業協同組合
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