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食材

圧倒的な果肉感で「記憶に残る味」

トマト「神トマト」

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北海道南部、渡島半島の南東部に位置する北斗市は、豊穣な平野と温暖な気候に恵まれた野菜の一大産地。特にトマトは主力産品のひとつで、道内はもちろん全国に出荷されています。

各農家が知恵を凝らして品質の高いトマトの生産に取り組む中、この地で100年以上続く白石農園が作る「神トマト」は、独自の工夫から生まれる甘さと食味の良さが評判となり、トマトが好きな人はもちろん、トマトが苦手な人からも人気を集めています。

栽培は難しいが食味に優れた品種

白石農園が栽培するのは「りんか409」という品種。もともと味が良い品種として知られており、農協は一時期、この地域での推奨品種としていました。ところが実際に栽培してみると、食味が優れている反面、軟化しやすくて管理が難しく、出荷しても日持ちがしないことがわかりました。2021年からは推奨品種から外れています。

一方、「りんか409」のポテンシャルの高さにほれ込んだ白石農園は、軟化しやすいこの品種を安定的に生産するために研究と試行錯誤を重ね、独自の手法で「味の良さ」と「日持ちの良さ」を両立することに成功。「これまでのトマトとはまったく違う」との思いを込めて「神トマト」と名付け、独自ルートで販売しています。

トマトが好きな人も苦手な人も支持する味

神トマトの特徴は、皮が薄くて柔らかく、甘みと酸味のバランスが良く、果肉が多くてジューシーであること。トマト特有の青くささはほとんどなく、糖度が高くてフルーツのような味わい。果肉の割合が一般的なトマトより多く、その分ゼリー状の種の部分は少なめです。トマトが好きな人から「圧倒的な果肉感」「記憶に残る味」と称賛されたこともあります。

さらに、トマトが嫌いな人がその理由として挙げる「青くささ」「酸味の強さ」「ゼリー質の種の主張が強い」の3点をほぼ克服しているため、トマトが苦手な人にも「神トマトなら食べられる」と好評です。通常よりも農薬の使用回数や化学肥料の窒素成分量が大幅に少ない「特別栽培農産物」の基準をクリアしており、食の安全性を追求する消費者からの支持も集めています。

細かい気配りの積み重ねでトマトの力を引き出す

安定して「りんか409」を生産するために白石農園が最初に取り組んだのは、土の改良です。地中の微生物を活性化させて有機物の発酵を促すことを意識しつつ、保湿と水はけの良さを両立した土づくりを行いました。これと並行して、古代の植物がバクテリアによって分解されながら堆積した地層「ヒューミックシェール(古代植物堆積層)」由来のミネラルを土に混ぜ、ミネラル豊富な土壌へと改良を図りました。

一般的には機械で一斉に行う水やりも、白石農園ではそれぞれの茎の成長速度に合わせ、水と肥料の量を調整して1本ずつ手で水やりしています。「一様に水やりすると味にバラつきが出たり、味が抜けてしまったりする」と5代目の白石敏明さん。地下100mからくみ上げたミネラル豊富な地下水は水道水に比べて適度に温かく、根を傷めない効果もあるといいます。

そのほか、より多くの日光を取り入れるためにビニールハウスにもこだわり、約5年間使える農業用ポリオレフィン(POフィルム)ではなく、1年しか持たない農業用ビニール(農ビ)を使うなど、トマトをおいしく育てるために細部まで気を配っています。
こうした積み重ねの結果、土の改良を始めてから3年目で効果がはっきりと表れるようになり、トマトの軟化を克服することに成功。それと共に「りんか409」本来のポテンシャルが十二分に発揮されるようになり、「糖度」「旨み」「ジューシー感」などが一般的なトマトと明らかに違ってきたといいます。

2021年には「神トマト」の商標を取得。白石農園のトマトを全道・全国区のブランドにするべく奮闘を続けています。

生産者から

北斗市 農業 白石 敏明さん

良い作物を育てるために、まず土を育てる

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私はイタリアンの料理人として函館市内のレストランで働いていましが、体調を崩したことを機に「家族孝行しながら白石農園を北海道一の農家にしたい」と一念発起し、家業を継ごうと決意。2020年4月に5代目の白石農園代表に就任しました。

最も大切にしているのは「土の力」。土を生き物としてとらえ、肥やしすぎず、栄養を抜きすぎず、土そのものを活性化させる取り組みを重ねれば重ねるほど、土が育っていきます。その積み重ねが最終的に作物に表れるので、細かいこだわり一つひとつに意味があります。

5代目を継いだとはいえ、両親もまだ現役です。両親は長年実直に農業に向き合い、良い作物を育ててきたので、それを世に出していくことも自分の役目だと考えています。SNSやYouTubeで農業の素晴らしさや楽しくやっている姿を発信することで、少しでも農業を身近に感じたり、農業を始める人が少しでも増えることを願っています。
大野平野(函館平野)を流れる久根別川沿いで農業を営む白石農園。地下100mからくみ上げるミネラル豊富な地下水で作物を育てています。
日光を浴びてすくすく育つ神トマト。おいしいトマトの条件とされる「スターマーク(お尻の部分に出る放射状の線)」がくっきり浮かび上がっています。
おいしいトマトを収穫するため常に茎の1本1本の状態に気を配り、水や肥料の量を個別に調整します。
輪切りにしてそのままかじり付くのが白石さんお薦めの食べ方。果肉のフレッシュな味わいが口いっぱいに広がります。

トマト「神トマト」について

産地:北斗市
収穫時期:6~8月中旬
生産者:白石農園
所在地:北斗市追分177
電話番号:0138-49-2480

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