自然の恵み旬食材
海の恵み、山の恵み、そして畑の恵みが盛りだくさん。
「函館育ち」で知られる人気の米
ふっくりんこ
道南生まれのおいしい米
近年、北海道の米がおいしくなったという声をよく聞きます。明治時代になるまでの北海道は「無石の地」で、米づくりには向かない土地と言われてきましたが、今では国内有数の米の大生産地となりました。なかでも近年、高い評価を受けて注目を集めているのが、北海道立道南農業試験場(北斗市)で研究開発され、2003年にデビューした「ふっくりんこ」です。北海道全体では「ななつぼし」「ゆめぴりか」などの品種が知られていますが、広い北海道では各地域で気候も異なるなかで、道南生まれの「ふっくりんこ」はこの地での栽培に最も適し、高い食味を得られる品種です。道南では実に栽培面積の65%を占めるほどになっており、今では全国へと出荷されています。
冷めてもふっくらした食感
「ふっくりんこ」の特徴は、「ふっくら」「つやつや」「やわらか」、さらには、ほんのりした甘みと、もっちりとした粘り。冷めてもふっくらとして、おいしさが長持ちします。2009年からはJAL国内便ファーストクラスの機内食に採用されるなど、評判も上々です。そのおいしさを支えているのは、生産者の米づくりにかける熱意。JA新はこだてが出荷する「函館育ち ふっくりんこ」では、低いほど食味がよいとされる精米タンパク値を6.8%以下にする厳しい基準を生産者自らが課すことで、品質向上への努力を重ねています。「米の食味ランキング」(日本穀物検定協会)では、2015〜2017年の3年連続、5段階評価で最高の「特A」を獲得しました。(2018年はAランク)。
小売店から
千葉 光夫さん
山三星 千葉商店(函館)
ふっくりんこは、一般家庭向けにすっかり人気が定着し、よく選ばれています。また、これまで本州産の米やブレンド米を長く使ってきた飲食店やホテルなどでも、食味の良さが認められ、地元産であることで人気が高まり、ふっくりんこに切り替えるところが増えてきています。冷めてもおいしいと言われるふっくりんこを上手に炊くためには、浸水時間を長めにとることをおすすめしています。
ふっくりんこについて
- 主な産地
- 道南全域
- 収穫時期
- 秋(晩生種)
- 代表的な生産者
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)
- 所在地
- 北海道北斗市本町1-1-21
- 電話番号
- 0138-77-5555
- 公式ページ
- http://www.ja-shinhakodate.jp