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自然の恵み旬食材

ここ函館・道南は、大きな半島地形が生み出す食材の宝庫。
海の恵み、山の恵み、そして畑の恵みが盛りだくさん。

一本釣りで活〆、戸井地区のブランド天然ブリ

ブリ

ブリ

全国有数の天然ブリの産地

ブリといえば、西日本の魚、あるいは北陸地方の寒ブリをイメージされる方も多いと思いますが、北海道南部でも古くからブリが水揚げされています。ブリは暖流系の魚ながら、近年は気候変動の影響などにより生息域が北へと広がり、函館市沿岸の漁獲量も増加傾向にあります。夏に日本海を北上して北海道に近づくブリは、一部が津軽海峡を通り抜け、さらに初冬に再び日本海に戻るため、この地域では漁期が夏〜冬と長いのも特徴。函館市は、鳥取県境港市に次ぐ全国第2位(2017年)の漁獲量を誇る、全国有数の天然ブリの産地です。

一本釣りの「活〆鰤」

ブリは成長と共に呼び名が変わる出世魚。函館周辺では、3kg以上のものを「ブリ」、1~3kgのものを「イナダ」と呼び、区別しています。市場で見られるブリは80%以上が養殖によるものといわれますが、函館産のものは全て天然ブリ。天然ものは養殖のものと比べ、脂がしつこくなく食べやすいとされています。函館市沿岸では、夏から冬にかけて定置網や一本釣りで水揚げされます。とりわけ東部の戸井地区では、一本釣り漁が行われており、船上で「活〆(いけじめ)」処理をし、放血させて鮮度を保ち、「函館戸井一本釣 活〆鰤」のブランド化を進めています。

水産加工での活用、名物料理の誕生にも期待

道南地方では漁獲量の高まりから、ブリの消費を伸ばして水産加工の分野での活用も進めようと「はこだて・ブリ消費拡大推進協議会」を組織。加工業者での商品開発を後押しするほか、函館水産高校とのタイアップでブリ缶詰や魚醤の試作を進め、製品化を目指しています。また、家庭の食卓でも身近な魚としてもっと食べてもらえるよう「はこだて・ブリ料理コンテスト」を実施。地域の新しい名物料理の誕生も期待されています。

漁業者から

一本釣りで品質高いブリを市場に

松田 靖晃

松田 靖晃さん

第21幸生丸

一本釣りで品質高いブリを市場に

函館市戸井地区で漁師の3代目になります。この地域ではブリ漁は昔から一本釣り。大きなコストのかかる漁ができなかったということがその理由でしょうが、この漁法では釣りあげた魚を一尾ずつ丁寧に扱い、鮮度の高い状態でブリを獲ってくることができます。「戸井マグロ」で知られる戸井地区ですが、2012年からはブリも「函館戸井一本釣 活〆鰤」としてブランド化。これからも品質の高いブリを市場に出していきたいと思います。

函館市戸井地区では、釣り上げたブリの全てを船上で活〆にして放血させ、港に運びます。

函館市戸井地区では、釣り上げたブリの全てを船上で活〆にして放血させ、港に運びます。

一本釣り漁は小型船が主体。午後、船が漁を終えて港に戻ると、軽トラックの荷台に大きな魚体のブリが載せられ、集荷場に運ばれます。

一本釣り漁は小型船が主体。午後、船が漁を終えて港に戻ると、軽トラックの荷台に大きな魚体のブリが載せられ、集荷場に運ばれます。

戸井漁業協同組合(函館市)では、品質が良好な7kgを超えるものには、「函館戸井一本釣 活〆鰤」のブランド表示のシールが貼られます。

戸井漁業協同組合(函館市)では、品質が良好な7kgを超えるものには、「函館戸井一本釣 活〆鰤」のブランド表示のシールが貼られます。

「函館戸井一本釣 活〆鰤」は、漁業者の手で一尾ずつ丁寧に発泡スチロール箱に詰めて氷詰め処理され、出荷されます。

「函館戸井一本釣 活〆鰤」は、漁業者の手で一尾ずつ丁寧に発泡スチロール箱に詰めて氷詰め処理され、出荷されます。

ブリについて

主な産地
函館近海の津軽海峡および噴火湾
漁期
7月下旬~12月
代表的な生産者
戸井漁業協同組合
住所
北海道函館市釜谷町41番地
電話番号
0138-82-2311
関連リンク
戸井漁業協同組合
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