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函館「食」ニュース

収穫と料理を通して「食」を考える、夏休み親子バスツアー

レポート
2019/08/30
収穫と料理を通して「食」を考える、夏休み親子バスツアー
「野菜やベリーの畑を巡り、自分たちで収穫したものを使って料理をしよう」という親子夏休みバスツアーが、2019年8月6日に開催されました。ツアーには親子5組10人が参加。夏でも比較的涼しい函館ですが、この日は特に暑さを感じさせる快晴の一日でした。料理を指導する木古内のレストラン「どうなんde’s」八木橋一洲シェフがバスに同乗し、ツアーがスタート。午前は、函館近郊の七飯町と北斗市にある3つの農園を巡り、生産者から話を聞いた後、畑に入って収穫を体験しました。ランチは、採れたての野菜を使ったプロの料理を野菜倉庫の中で味わいました。午後からは函館市内のキッチンスタジオに移動し、八木橋シェフ指導のもと、収穫してきた野菜を使ってパスタソースづくりに挑戦。出来上がったパスタソースは、それぞれ持ち帰りました。参加者のひとり、砂金匠(いさごしょう)さん(北海道教育大学附属函館小6年)は、「畑で収穫体験をしたのは初めて。普段からレタスは好きだけど、畑で食べたレタスはそれよりも断然おいしかった」と、レタスを使ったサンドイッチを食べながら満足げに語ってくれました。


最初に訪れたのは、七飯町の大沼公園近くにある「大沼ガロハーブガーデン」。まずは蜂蜜づくりの様子を見学。農場の山崎健さんの話を聞き、養蜂箱の中を見たり、ミツバチの生態について学んだりしました。加熱処理していない生の蜂蜜を味見し、その美味しさにびっくり。


この日、最初に確保した食材はハウス栽培されているバジル。香り高くハーブの王様とも呼ばれています。バジルを採ったら、急ぎ足で涼しい外へ。


次に訪れたのは、北斗市でブルーベリーを生産する「ハウレット農園」。園主のハヌル・ハウレットさんから、親子2代にわたって続けてきたブルーベリーの自然栽培について説明を受けました。


農薬は使っておらず、実は洗わずそのまま食べられるということ。参加者たちは濃紺色でしっかり大きくなった完熟のブルーベリー探しに夢中。


慣れてくると熟した実がどんどん見つかり、すぐにパックいっぱいのブルーベリーが収穫できました。


最後に訪ねたのは、有機農業でレタスを生産する北斗市の「高坂農園」。高坂重勝さんが育成時期の異なるいくつかの畑を巡りながら、小さな種をまいてから収穫まで約70日かかるレタス栽培の全てを説明してくれました。


いよいよレタスの畑で収穫。大雨のなかでも毎朝早くから収穫しなければならないことや、雨が少ないと大がかりな水まきに追われるという苦労も聞きました。


採れたてレタスを畑でガブリ。「みずみずしさがぜんぜん違う」と、子どもたちの驚きの感想が聞かれました。


レタスを1個ずつラッピングする機械も見学。あっという間にポリエチレン包装され、普段スーパーで見るレタスの姿に。


ランチは、八木橋シェフ特製のベーコンレタスサンドに舌鼓。畑を巡り歩き、腹ぺこになった子どもたちは、実においしそうに食べていました。


キッチンスタジオでは、八木橋シェフの指導のもと、パスタソースづくりに挑戦。採ってきたバジルとブルーベリーを惜しげなく使い、すりつぶしたり、ぐつぐつと煮込んだり。普段はあまりやらない調理を通して、料理が好きになったとの感想も聞かれました。


作ったソースを使って家でおいしいパスタが作れるよう、シェフから秘訣をいろいろ教わりました。最後は皆で記念写真。