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厚生労働大臣表彰受賞の木村史能さん、受賞記念メニューが好評

注目の料理人
2019/05/07
厚生労働大臣表彰受賞の木村史能さん、受賞記念メニューが好評

函館国際ホテル総料理長の木村史能(きむらふみよし)さんが、2018年11月に厚生労働大臣表彰(調理師制度功労者)を受賞しました。この表彰は、「調理師の資質向上や組織活動などを通して、調理師制度の発展向上に顕著な功績のあった者に贈られる」というもので、このたび全国で42人が選ばれました。
木村さんは旧恵山町(現在は函館市)の出身。調理師学校を卒業後、16歳で函館国際ホテルに入社し、中国料理の調理師として40年にわたり活躍。現在は同ホテルの総料理長、およびマイステイズ・ホテル・グループの道南エリア統括総料理長を務めます。
 
木村さんは、調理師学校での講師や日本中国料理協会函館支部の活動などを通して、後身の育成や料理技術の向上などにも熱心に取り組んできました。食材の特徴を深く探求することでも知られ、新たな地元食材の発掘や付加価値向上に大きな成果をあげています。こうした姿勢には、料理人仲間や生産者からも尊敬の眼差しが注がれます。
「食材の良さをいかにお客さんに伝えられるかが料理人の使命。そのためには食材を知ることが最も大事」と木村さん。近年は、函館市沿岸特産の「がごめ昆布」、隣町の秀峰・横津岳の伏流水で育てられる「王様しいたけ」(七飯町・福田農園)、みなみ北海道の江差町および乙部町産なまこ「檜山海参(ひやまはいしぇん)」などに注目しているそうです。
 
受賞を祝って、函館国際ホテルでは和食・洋食・中華それぞれで「木村総料理長 厚生労働大臣表彰受賞記念」コースを提供中。木村さんが太鼓判を押す食材を使った料理が好評です。

「檜山産なまこと王様しいたけの葱入り醬油煮込み」
ディナーのコース料理やアラカルトで提供している木村さんの料理。なまこは中国料理の定番食材ですが、檜山産のものはイボ立ちが高く、コリコリしたよい食感が出る逸品。また、王様しいたけは香りが強く、肉厚で歯ごたえがあるので、主役級の存在感があります。見た目、歯ごたえ、味わいのインパクトが感じられる一皿です。


函館国際ホテル
所在地 函館市大手町5-10
TEL 0138-23-5151