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たゆまぬ研鑽と情報発信が全国からの注文を引き寄せる

小西鮮魚店(マルショウ小西鮮魚店)

小西鮮魚店(マルショウ小西鮮魚店)

引き合いは全国の飲食店、同業者からも

2015年から函館水産物卸売市場内に作業場を構えるマルショウ小⻄鮮魚店は、1980年に市内の小売店でスタートし、25年目に産直セットの発送へ業態を転換した仲買店です(業者向け卸売で、一般売りはしていません)。創業者である昭さんの代に始めた料理店への発送は、今も口コミで全国拡大が止まりません。2019年10月時点で取引先は単発を含め約1000件にのぼり、日々約100の行き先へ荷が続々と運ばれていきます。二代目の一人(かずと)さんは料理人や同様な業態の全国鮮魚店店主と積極的に交流を深め、地元はもちろん全国への納入実績を伸ばしています。質を正当に評価した値で仕入れるので、意識の高い漁師さんたちとも厚い信頼で結ばれています。

魚をただ並べるのではなく“ストーリー”も伝える

店の創業と同年生まれの一人さんの前職はプロダクトデザイナー。その経歴を生かし、店のロゴマークやパンフレットなどのデザインも手がけています。一人さんが大切にしているのは、売りに出す魚(商品)の“ストーリー”を買い手へ伝えること。どこで誰にどういう方法で獲られ、どう扱われたのか、本来持っている品質を裏打ちする情報発信です。商品のオリジナルシールを作り、ウェブサイト、SNSなども積極的に利用しています。「最近は漁師さんの名前もブランド化してきています。誰々さんの獲ったブリがどうしても欲しい、とか。デザイナーでも魚屋でも、伝えたいことが伝えたい人に伝わった瞬間が一番嬉しい」。

神経〆で、おいしさに付加価値。東京へも当日着

小西鮮魚店のもう一つの強みが、納入先の希望に応じた「ほたて1枚、魚1匹から」という小回りの良さと、“仕立て”の良さ。それぞれに応じた形で「神経〆(じめ)」、血抜き、冷やし込み等を素早く丹念に行い、一日8便発送しています。朝一番の便なら午後3時頃に首都圏へ到着。活魚との同梱も可能です。出荷直前のタイミングで活魚へ施す神経〆には、身の硬直を遅らせる効果があります。旨み成分となるイノシン酸を生成するATP(アデノシン3リン酸)を保ったベストな状態をキープできることから、小売店や料理店での熟成工程をも考慮した納品につながります。

小西鮮魚店にアルバイトはいません。手も気も抜かぬ作業が続きます。

小西鮮魚店にアルバイトはいません。手も気も抜かぬ作業が続きます。

地元の漁師さんと小西鮮魚店の技の結晶、人気ブランド「噴火湾沖青銀系秋鮭 龍銀」(例年8月〜11月)。

地元の漁師さんと小西鮮魚店の技の結晶、人気ブランド「噴火湾沖青銀系秋鮭 龍銀」(例年8月〜11月)。

一人さんが手がけた店紹介のパンフレット。ガヤ(エゾメバル)がバッグを提げ、タグをつけられて「行ってきます」と旅立つイメージ。

一人さんが手がけた店紹介のパンフレット。ガヤ(エゾメバル)がバッグを提げ、タグをつけられて「行ってきます」と旅立つイメージ。

神経〆のための用具は特注品。T字型金属(ニードル)の刺し込み直径は3mmほどです。

神経〆のための用具は特注品。T字型金属(ニードル)の刺し込み直径は3mmほどです。

一晩水槽でリラックスさせる“活越し(いけこし)”を経た活魚を神経〆。ニードルで頭部に穴を開け、表面に凹凸のあるワイヤーを通して脊髄を無機能化させます。出荷直前に素早く行い、新鮮なままで納品先へ。

一晩水槽でリラックスさせる“活越し(いけこし)”を経た活魚を神経〆。ニードルで頭部に穴を開け、表面に凹凸のあるワイヤーを通して脊髄を無機能化させます。出荷直前に素早く行い、新鮮なままで納品先へ。

小西鮮魚店(マルショウ小西鮮魚店)

所在地
函館市豊川町27-6 函館水産物卸売市場内(一般の立ち入りは通常できません)
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アクセス
市電「魚市場通」電停下車 徒歩6分
電話番号
0138-86-7732
関連リンク
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