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おぼろ昆布作りの職人技が見られる昆布屋さん

梶原昆布店

梶原昆布店

シュッ、シュッと小気味よい音が朝市に響く

函館朝市の一角で、ほどよいお酢が効いた香りと、リズム感のあるシュッ、シュッという音……。梶原昆布店の職人が作業台に腰掛け、函館産の真昆布の表面に刃を当てて透けるほどに薄く剥き削りをし、おぼろ昆布を加工しています。梶原昆布店のおぼろ昆布は、地元の他店とは少し異なる「京派」と呼ばれる削りで、暖簾のような形のおぼろ昆布に仕上がります。

時代のニーズを捉えて、函館の昆布を発信

梶原昆布店は1972年に創業。地元で修業を積んだ先代が独立して店を開きました。函館駅の近くに拠点を置き、昆布製品の製造、卸、小売を行っています。函館周辺で採れる真昆布を中心に道内各地の昆布を取り扱い、出汁用昆布のほか、おぼろ昆布や函館特産のがごめ昆布を用いたとろろ昆布などを製造しています。観光客が数多く訪れる函館朝市でおぼろ昆布の実演販売を行っているのはこの店のみ。その珍しい様子に熱い眼差しを向ける観光客の姿も多く見られます。また、各地で開催する物産展では、職人が出向いておぼろ削りの実演を行っています。伝統的な食材である昆布ですが、「時代のニーズにあった商品づくりを心がけています」と、代表取締役の梶原健司さん。昆布をサラダのように食べられる「おさしみ昆布」や、極薄でパリパリ軽い食感のおやつ昆布「とろ味」など、新たな商品開発にも力を入れています。

この店の特徴ともいえるおぼろ昆布の「京派」の削りは、まさに暖簾のような仕上がり。おぼろ月夜の雲を思わせるほどの薄さです。

この店の特徴ともいえるおぼろ昆布の「京派」の削りは、まさに暖簾のような仕上がり。おぼろ月夜の雲を思わせるほどの薄さです。

極薄に削り出すために作られた専用の刃物。昆布を数枚削る毎に、具合を確認しながら刃研ぎを行う、手間のかかる作業です。

極薄に削り出すために作られた専用の刃物。昆布を数枚削る毎に、具合を確認しながら刃研ぎを行う、手間のかかる作業です。

朝市の売り場には、函館産真昆布を中心に、出汁用昆布や各種の昆布製品が所狭しと並びます。海外で「昆布だし」が知られるようになって、外国人観光客も注目する一店です。

朝市の売り場には、函館産真昆布を中心に、出汁用昆布や各種の昆布製品が所狭しと並びます。海外で「昆布だし」が知られるようになって、外国人観光客も注目する一店です。

職人の手で削りだしたおぼろ昆布のほか、積み重ねてブロック状にした昆布から機械で削り出すとろろ昆布も看板商品です。

職人の手で削りだしたおぼろ昆布のほか、積み重ねてブロック状にした昆布から機械で削り出すとろろ昆布も看板商品です。

梶原昆布店

所在地
本社 函館市豊川町23-12<br>函館朝市駅二店 函館若松町9-19(函館朝市駅二市場内)
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アクセス
JR 函館駅 下車 徒歩1分
電話番号
0138-22-5976(本社)
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